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≪ベスプレ検証 2≫

≪検証 その1≫ タイプB投手の『切れ』と『制球』

≪再検証≫ タイプB投手の『切れ』と『制球』 その2

≪検証 その2≫ 『信頼』、『対左』、『打撃指数』による打撃成績への影響

≪検証 その3≫ 投手の『技術』


≪検証 その2≫ 『信頼』、『対左』、『打撃指数』による打撃成績への影響

ベスプレのオンラインマニュアルには、『打撃指数』はバッティング全般に影響するとある。

だがベスプレ全書では、『信頼』、『対左』は打撃指数を一時的変化させるもの、
『打撃指数』は好不調を表すものであり、指数が高いからと言ってヒットの数が増えるワケでは無いとある。

このベスプレ全書の記述により「打撃指数は打撃成績に一切関係が無い」という説が広まっていたが、
はたして真相はどちらなのだろうか??

打撃指数がCOM監督によるスタメンの決め方や代打などの選手の使い方にしか影響しないのであるならば
MAN監督での『打撃指数』は何の為のパラメータだろうか・・・。
やはり数字の変化だけでは無く、多少はパラメータにも影響しているんじゃなかろうか、と考えたくもなるのは当然だろう。
ただ変化といっても「BがいきなりAになる」のではなく、BからAまでの段階が仮に10あるとしての「B+1」程度のものだろう・・・。
やはりここは検証してみるのが一番である。


実験用のデータは
12球団全てをオリジナルデータの≪ダイエーホークス≫に変更。
DH有り、延長15回、総当り戦。
打者は全員「右打」、投手は「左投」に変更。
スタメン以外はほぼ使われない様にパラメータを最低に変更。
念の為に、監督データは全て「0」にした。
それ以外はオリジナルデータのまま。

全打者を「信頼0、対左0、打撃指数はオリジナル」にしたものを基準値とし、
「信頼を+1・-2、対左を+2・-2、打撃指数を+100・+30・-30・-100」のそれぞれに変化させて各10シーズン行った。
結果、打撃成績(チーム成績)の平均は以下の様になった。

打率 本塁打 得点 安打 長打率 出塁率
基準値 .261 120.7 575.1 1192.7 .415 .319
信頼 +1 .266 124.4 597.6 1219.7 .424 .322
信頼 -2 .256 119.5 550.3 1168.8 .408 .315
対左 +2 .274 128.2 623.3 1268.5 .436 .328
対左 -2 .244 114.2 518.7 1094.1 .390 .304
打撃指数 +30 .265 125.9 597.0 1219.4 .424 .322
打撃指数 +100 .272 126.4 618.6 1255.2 .433 .329
打撃指数 -30 .260 122.9 573.8 1187.7 .416 .317
打撃指数 -100 .256 118.6 563.2 1163.1 .408 .315

まずは『信頼』から。
大きな変化とまでは言えないまでも、概ね『+1』では成績が上がり、『-2』では下がるという結果になった。
他と比べて変化が少なかった理由としては、『信頼』が適用される場面が「得点圏にランナーのいるチャンスの場面」である為に
通常の打席では信頼パラメータの値はどちらであっても影響が無く、変化の機会が限られていたからだと考えられる。

次に『対左』。
先程の『信頼』と違って常に打席に影響する為、成績の上下差がより大きく出る結果となりました。
面白いのは全員右打であっても『対左 -2』ではちゃんと成績が下る点。
下がるであろうとは思っていたが、これだけはっきりと、しかもほぼ同じ割合幅で結果が出たことは予想以上でした。
但しこれが左打だった場合、よりマイナスの方向にシフトした結果になると思います。
左対左では仮にパラメータを『対左 0』にしても、内部ではマイナス補正されているようです。

最後は『打撃指数』。
ほぼ入れた数値通りに結果が出たと思います。
『+30』と『+100』の差よりも、『-30』と『-100』の差の方が少なかったのは、「『実績』による打撃指数の回復」が働いた為と思われます。
ベスプレ全書によると、実績パラメータごとに210〜270(実績Eで210)の打撃指数の下限ラインが引かれていて
それを下回るような場合には救済措置(指数を回復方向に向かわせる)がとられます。
一つは完全休場(代打や代走での出場も無い)による回復ですが、これは今回の検証ではほぼありえません。
となると、もう一つの打撃結果による指数の上下の方で、救済措置が効いた為にマイナス補正の方が差が少なかったのだと思います。

検証結果には載せませんでしたが同時に「打数・二塁打・三塁打・犠打・四死球・三振・盗塁」も記録を録りました。
載せなかったのは1チームの平均にすると誤差程度の数字しか出てこなかった為ですが
12球団×10シーズンの合計で記録を録っている時には”それなりの”傾向はあったように感じました。
プラス補正では安打系の数字は上がって、犠打・四死球・三振・盗塁は下がり、マイナス補正ではその逆の傾向が見られました。
また、「長打率」は、三塁打と本塁打の数は誤差範囲に対して、二塁打は明らかな差がでていてることから、
「出塁率」は、四死球が誤差程度に対し、安打数の増減の差が、それぞれ影響したと考えられます。


<総括>
パラメータを上げ下げした場合よりは変化が少ないものの
全体として、プラスにした場合には成績が上がり、マイナスにした場合には下がる傾向が見られることから
僅かながらもパラメータに補正が掛かると見て良いのではないでしょうか。

※補足
12球団全てを同じチームデータにした理由は、チームごとの戦力差を無くす為と、チーム平均を出す面でその方が良いと思ったからです。
右打者・左投手にしたのは、左の有利性を無くそうとした為です。
スタメン以外のパラメータを最低にしたのは、シーズンを通してスタメンを固定させ、代打などのイレギュラー因子を排除するのが目的です。
「信頼+2」は基本的にバントをさせないので他と比べて成績が偏る為に外しました。


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